これから新しい外国語を学びたいあなたに、
私がアドバイスできるなら、迷わず「スペイン語」をおすすめします!
ちなみに私は社会人になってからスペイン語を学び始め、計4年間スペイン語圏に滞在、
スペイン語が大好きになり、いまやスペイン語圏出身の夫がいます。
ということで、私が現在も沼っている「スペイン語の魅力」について、
第2外国語として学ぶメリット7つとデメリット3つを紹介します!
趣味として第2外国語を学びたい、新しいことに挑戦したい、自分の世界を広げたい、
という方に、ぜひおすすめです。
(注)スペイン語は「第2」外国語としておすすめとしていますが、海外に行くことが前提であれば、まずは英語を学んだ方が、世界中あらゆるところで使えます。
でも趣味として英語以外を学びたい場合、スペイン語の魅力が英語より優るところも多々あります。
Contents
7つのメリット
① 一言語で何度もおいしい
スペイン語を母国語にしている国は、世界で21か国あります。
スペインに始まり、メキシコ、ペルー、チリ、アルゼンチンなど中南米19か国、アフリカの赤道ギニアです。
ちなみに、フランス語圏・アラビア語圏も母国語にしている国は20以上あるのですが、
構造がちょっと違うんです。
何が違うかというと、公用語がほかにもいくつもあるところ。
例えば、アフリカに多いフランス語圏の国は、フランス語だけでなく部族語があるので、
地域によってはフランス語だけでは不十分なところもあるようです。
それに比べスペイン語は、国や地域によって方言くらいの違いはありますが、
基本的な文法さえわかれば、スペイン語圏のどこでもコミュニケーションを楽しむことができます。
② 日本人にとって学びやすい言語
スペイン語は英語のアルファベットとほぼ同じです。
読み方は少しルールが違い、例えば「J」はハ行になり、rrは巻き舌になります。
(例えば、「Japón(日本)」は「ハポン」と読み、「Perro(犬)」は「ぺrrロ」(rrは巻き舌)と発音します。
そのルールさえ覚えてしまえば、他はすべてローマ字読みなんです!
わからない単語があっても、ローマ字読みさえすれば、ほぼ伝わります。
カタコトのように発音して、ネイティブの人に「発音上手だね」と言われたこともあります。笑
発音が難しいと、覚えるのも一苦労なので、
「発音がうまくできないんだよな」と思うだけで自信を無くしてしまいますよね。
でもスペイン語は、カタコトのローマ字読みでめっちゃほめてもらえるので、
それだけで自信になるし、話すことが楽しくなることは間違いありません!
③ 自信がついて、自己肯定感があがる
上記②で伝えた通り、スペイン語は発音が比較的簡単なので、
カタコトであってもネイティブの方とコミュニケーションがとりやすいです。
ネイティブが自分の言葉を理解してくれたらやっぱり嬉しいですよね。
自分の言葉が通じたら、もっとたくさんの表現をしたくなる。
もっと細かいことを、深いことを伝えたくなる。
そうやって少しずつ練習していくうちにいつの間にか自分の言語レベルが上がるし、
そんな自分に自信がついていくと思います。
そして、英語以外の言葉を使ってネイティブと話せるようになると、
他の人とは違う特技を身に着けたられたことで、自己肯定感も高まるのではないでしょうか。
④ 旅先で優遇してくれることがある
スペイン語圏で日本人がスペイン語を使うと、めちゃくちゃ喜ばれることが多いです。
それはなぜか。
現地に旅行に行くアジア人は、圧倒的に英語をしゃべる人ばかりだからです。
特に私が現地にいる間によく聞かれたのは、「中国人ですか?」と。
そして観光客のほとんどは、英語しかしゃべらないそうな。
でもそこでスペイン語で「私は日本人です」というと「おおー」となります(笑)
そして「スペイン語話せるんだね!」と嬉しそうに言ってくれ、
たまにサービスしてくれちゃうときも(笑)
日本でも同じですよね。
日本で外国人から英語で話しかけられるとドキッとしますが、
日本語で一生懸命話してくれると、こっちも真剣に聞きたくなります。
人は母国語で話しかけられるとうれしいものですが、
①で話したように、スペイン語を母国語としている国は多いので、
スペイン語圏を巡る際はスペイン語も学んでおいたほうが、旅の先々で喜ばれます。
⑤ 友達を作りやすい:ラテン系の気質?
他の地域の人と比べて、やはりスペイン系やラテン系の人は
明るくてオープンな人が多いと感じます。
私は仕事で中南米の田舎の家を回っていた時、どの家も基本的に明るく迎え入れてくれたし、なんならご飯やら果物やらを出してくれることがほとんどでした。
世界の田舎あるあるかもしれませんが(笑)
誰とでも挨拶をしたり、初めましての人とも普通に世間話をしたり。
気難しい人に出会うことがほとんどなかったです。
⑥ 感情を表現しやすい
これは完全に私個人の感覚かもしれないですが…(笑)
スペイン語は等身大の自分でしゃべれる気がする。
英語をしゃべる時は、自分が2センチくらい宙に浮いてしゃべってるような、
誰かが自分に憑依しているような、そんな感覚。(わかる方いますかね?笑)
例えば、「でもさぁ~」と怠惰な感じでやんわりと拒否したいとき
英語だったら
「But(バァットゥ)」っていうと、尻すぼみで怠惰な感じがだせない。
「However(ハウエヴァー) 」っていうと、かたい表現でやんわり感が足りない。
みたいな感じ。 ↑ 英語が得意な人には理解しがたいですよね…(苦笑)
でもスペイン語は「Pero(ペロ)」なので、ペロォ~みたいな感じで、
日本語と同じような微妙な表現をしやすいんですよ!
ちょっといま、発音してみてください!(熱い)
似たような例をもう一つ(しつこい?笑)
「だってさぁ~」といいたいとき
英語は「Because(=なんでかというと)」。
スペイン語は「Es que(エスケ)」というので、エスケェ…という感じ。
はい、もう個人の感覚でしかないですね(笑)単純に私が英語に慣れてなく、
最後の子音が”ウ”だと、語尾で感情を表現しにくいってだけの話かもしれない。笑
⑦ 他の言語を習得しやすい
私は現在ポルトガル語初級を勉強していますが、
スペイン語を知っててよかった~と思う場面が多々…というより
スペイン語知ってたらほとんど理解できる!と感じます。
初級で出てきた単語は9割はだいたい解読できるし、文法もかなり近い。
ただ、発音が違ったり、知らないと読めない表記があったり(単純なローマ字読みではない)、やっぱりスペイン語より若干難易度が高いかな?と思います。
ちなみに、ポルトガル語、イタリア語、フランス語は兄弟言語といわれているので、
まずは上記の理由から学びやすいスペイン語から始めてはいかがでしょうか。
3つのデメリット
① 市場規模がさほど大きくない
ビジネスとしての経済圏で考えると、アジアやアフリカなどの新興国勢と比べるとスペイン・中南米の市場は劣ります。。ビジネスとして言語を使用して稼ぎたいのであれば、残念ながらスペイン語は主力にはならないと思います。
やっぱり英語、中国語には敵わないですよね。
また、シンプルに物理的に日本から遠い点も、ビジネスには向かない場所といえます。一番直行便で行けるメキシコは約12時間半、スペイン・マドリッドも14時間かかります。
単純に稼ぎたかったら、もっと近くで移動・輸送費もかからないところがいいですよね。
② スペイン語圏以外でスペイン語を使う機会がほぼない
国外に出る外国人、特に日本に来るスペイン語圏の人は、英語(または日本語)が話せる人がほとんどです。中南米には日系の人も多く、日本語がわかる人が一定数います。
また、やはり国外に出る場合は英語を学んでいる人が多いので、わざわざ国外で話すときに母国語を話す人はいないですよね。
なので、日本でスペイン語話者を見つけるのは、ほかの言語の方を探すより難易度は高いと思います。
もし探したいなら、マッチングアプリや外国人が集まるイベントなどがオススメ!
私がスペイン語話者のパートナーを見つけた方法は
下の記事に書いていますので、ご参考まで!
③ 動詞の活用が多い
最後は、スペイン語の文法的な点です。
動詞の活用が多いこと。これが一番難しいことだと思う人は多いと思います。
動詞の活用は下記のような主語に合わせて6種類:
「私」「君」「あなた、彼/彼女」「私たち」「君たち」「彼ら/彼女ら」
それらが、現在形・過去形・未来系・過去分詞…という感じで活用されます。
(※中南米では基本的には「君たち」は使われず、5種類になります)
文法の細かい説明は、この記事の趣旨ではないので省きますが、
この点が、スペイン語学習者を悩ませる一番のポイントだと思います。
私が現地(中南米)で取った苦肉の策としては、
「君」の型を使わず、「あなた」の型で統一すること。(笑)
現地ではきっと「この人よそよそしいな…」と思われてたかもしれないですが(笑)
仲良くなった人には、「私は”あなた”の型しか使えないのでごめんね、でも仲良くしたいと思ってるよ」という感じで伝えていました。それで4年間通しました(笑)
そして夫と暮らすようになってから”君”の型を使えるようになりました。
幸い私の周りはそういうことを全然気にしない人たちで、
コミュニケーションには全く支障がありませんでした。
さいごに
それでも、スペイン語を推したい
以上、スペイン語のメリット7選とデメリット3選を紹介しました。
私は自分からスペイン語を勉強しようと思って始めた訳ではないですが、
今となってはスペイン語を学んでよかったと思っています!
自分を表現できる別の方法を見つけた、というべきでしょうか。
スペイン語にあって日本語にはないニュアンスの言葉もたくさんあります
(もちろん、というかむしろその逆の方が多いのですが。)
新しい言語を学び、文化を知り、ぜひ自分の世界を広げてみてはいかがでしょうか。